外資系・グローバル企業インタビュー Vol.05 株式会社東横イン

<会社紹介>1986年設立。ホテル「東横INN」を展開し、100%の稼働率を達成した最大のホテルチェーン(24時間)として、ギネス世界記録®に認定された。韓国、カンボジアほか、フィリピン(2017年2月オープン)、ドイツ(2016年11月オープン)、フランス(2016年12月オープン)、イギリス、モンゴル(2017年2月オープン)など20カ国に拡大予定。リーズナブルな料金設定で、家庭的な雰囲気とサービスを提供している。

Q1. ご自身のキャリアパスと現在の仕事内容について教えてください。

2000年に東横インに入社したのですが、最初は7年半ほどフロントスタッフとして店舗で業務をしていました。そして支配人補佐を経験した後、本社業務の話をいただいて、2011年に人財開発部に異動しました。現在では国内外に展開している東横INNの支配人採用を中心に、東横インの本社スタッフやグループ会社スタッフの採用を行っています。その他にも支配人の研修や人事業務も行っていますが、やはりメインは支配人の採用ですね。

Q2. ホテル支配人に向いている方とは、どういった方ですか?

私がよく伝えているのは、「お父さんにもお母さんにもなれる人」ですね。支配人はホテルの責任者として本当にたくさんの業務をするので、芯の中にある優しさだけではなく、厳しさをもって従業員を指導できないと、うまく回っていかないものです。何らかのリーダー経験がある方や、チームで周りを動かしたいという方には向いていると思います。また自営の意識があり、自分がお給料を支払うような覚悟と責任感がある方ですね。面接時は、長年店舗で働いていた経験をもとに、私がその方のもとで働いていた場合を想像して、適任かどうか見極めるようにしています。

Q3. 東横インでよかったと思うことは何でしょうか?

いろいろな経験ができることですね。私の場合、ホテル業務から本社に異動するチャンスを掴んだのですが、当初は採用業務について何も知らなかったのに、現在はグローバル人財開発部にて海外出張で面接を行うなど新しい事にチャレンジしています。もともと人と話すのが苦手な性格だったのですが、いろいろな仕事を任せてもらえたおかげで、意外と自分でもできるんだ、と気づくことができました。

Q4. 2015年にオープンしたカンボジアをはじめ、今後ドイツやフランスなど積極的に海外展開をされていく背景について教えてください。


【グローバル人財開発部の皆さん】

「きれい、安心、便利、安い」という日常型ホテルを、世界中のお客様に1045万室提供する事が、東横イングループの使命の一つです。国内外にホテルを建設することで人の往来が多くなり、他国の文化を理解して国家間・民俗間の対立を減らせる、という事が私たちの社会貢献になると真剣に考えています。

Q5. 海外では更に競合が増えると思いますが、海外のホテルとの差別化はどのようにされていますか?

「清潔、安心、値ごろ感」をコンセプトに、創業以来行っているサービスを提供してきましたが、全く同じパッケージを海外にもっていき、勝負したいと思っています。もちろん海外には東横INNと同じ価格帯のホテルもありますが、私たちはとにかくきれいな客室を、街にあるコンビニのような手頃な価格で、「生活必需品」のような感覚のホテルのファンをつくり、リピートに繋げたい。例えば、観光地が無いからホテルを建てないという発想ではなく、リーズナブルな価格のホテルがあれば人は動くと考えています。

Q6. 掲げている「日本一女性が働きたい職場」をつくるために心掛けていることは何でしょうか?


【グローバル人財開発部の皆さん】

グループ1万人の社員のうち女性が80%という組織の中、どんな方でもチャレンジできる「チャレンジャー制度」というものがございます。フロントスタッフが支配人を目指すことも、マネジメント経験がない主婦の方が、学生時代のリーダー経験を活かして支配人を目指すことも可能です。本人が「やりたい」と思ったときに、東横インは真剣にその方の話を聞きます。本人ができる仕事を与えているので、成長や仕事ができる人には、また新しい仕事を任せます。性別は関係なく、その人の人間性を見ているからこそ、頑張る人には正当な評価し新しい機会を与えています。

Q7. 訪日観光客の増加や東京五輪などでさらに需要が高まると思いますが、直近の目標があれば教えてください。

東横INNグループとして、「清潔、安心、値ごろ感」を維持したまま、向こう30年間で総客室数を現在の約5万室の10倍である50万室にし、そして最終的には「トーヨコ」にかけて1,045万室にする、という目標があります。それに伴い採用側としては、各国に女将である支配人の採用を進めていくことが目標になります。国内の総客室数では当社がトップですので、更に上を目指して世界で1番になりたいですね。また観光客増加に際して、これから建てるホテルもそうですが、オリンピック後のホテル業界の動向は注目されています。国内の世界遺産も増えていますので、当社のコンセプトに沿った最寄り駅前を開発したり、また新幹線の新線開業をリサーチして新駅に近い場所に建設することは、今後も継続していきます。

Q8. 最後に求職者の方にメッセージをお願いいたします。


【グローバル人財開発部の皆さん】

一度きりの人生なので、自分が納得するまでとことん仕事をしたら、きっとより良い人生が待っていると思います。自分が輝ける場所が東横インだとうれしいです。定期借地権長期運営や独自のホテル設計など、今までのホテル業界にはなかったビジネスモデルを積極的に導入してきました。今後も私達の”Toyoko In Quality”を世界に展開していきます。一緒にチャレンジして頂ける方からのご応募をお待ちしています。

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