外資系・グローバル企業インタビュー Vol.03 ブルームバーグ L.P.

<会社紹介>
1981年、前ニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグが設立。世界192の国・地域の金融市場において、主にブルームバーグプロフェッショナルサービスと呼ばれる情報端末を通じ独自のデータと分析、ニュース、リサーチ、取引ツールを統合型ネットワークとして幅広く提供している。世界中の金融機関、事業法人、中央銀行、政府機関、そして個人富裕層の投資・ビジネス判断に日々影響を与えているグローバルな情報サービス企業。

Q1.これまでのキャリアパスについて教えてください。

2000年に入社し、端末を扱う営業部で主に外資系証券会社を担当していました。その後データライセンス営業に異動したのですが、BBYFというブルームバーグ公社債基準価格を販売するプロジェクトに携わりました。2004年に元の部署に戻り、リーダーとして機関投資家や政府機関を担当するようになったのですが、2006年に営業部のマネージャーとして、日本市場全体の戦略や採用などを担当することになりました。2009年にはロンドンオフィス営業マネジャーとして英国全域のビジネスを担当。その後2012年にはアジア地域のアナリティクス部門の統括を担当しました。以来、営業部の最終面接はすべて行っています。いまも面接が仕事の結構な割合を占めていますね。

Q2.面接をされる時、どういった部分を見られていますか?

僕が面接する方は、既にいくつかの選考を経てスキルなども問題ないとされている方なので、その方の人生がどう我々の会社と結びつくかということを見ています。仮に双方が良い会社、良い求職者同士であっても、マッチしなかったらお互いにハッピーになれないですよね。どうやったら会社がその方にうまく関わっていけるのか、ということを考えています。

Q3.どういった方がジョインすれば双方にとってハッピーになれるのでしょう?

まずは目的を持っているひとですね。なんとなく応募された方よりも、これまで何か目標をもって、大きな成功や失敗を経験された方は、比較的ハッピーになれるケースが多いです。自分でターゲットを設定し、努力していける能力はやはり望ましいと思います。またスピード感を持ってアクションを起こせてきたか、ということも大事です。我々もリーマンショック以降問題になっている金融規制に対して、全世界にソリューションをいち早く提案できたことが35年間の存続に繋がっていると思います。会社の規模が大きくなっても、スタートアップ時のような気持ちを常に持っていないと、生き残っていけないので。あとは、リーダーシップを発揮できる人ですね。年齢、経験、役職関係なく誰にでもできることですし、常に求められる要素なので、どんな状況でも必要になったときは能力を発揮してほしいです。

Q4.会社の雰囲気はいかがですか?


【果物やシリアルなどが無料で提供されているスペース】

非常にフラットだと思います。政治的な部分を排除することで、社員一人ひとりが意思決定をし、行動を起こせるようにしています。応募される方も、そういうフラットで発言しやすい環境を求められているようです。ただ実際入社されると、面接で意気込んでいた割に活発に意見をいわないな、ということもあります(笑)。みんなが活躍できる場所を提供するようにしているので、安心して対等にディスカッションしてほしいですね。

Q5.世界に192ものオフィスを構えていらっしゃいますが、社員の方は海外で働くチャンスはありますか?

弊社の企業文化でもあるのですが、自らの意志でチャレンジすることを尊重しています。私たちは社内の掲示板に社内外の最新のジョブポジションを公開しているので、世界中のどのオフィスで、どういう人が求められているか、という情報がリアルタイムで共有される仕組みになっているんです。何かやりたいことがあれば、会社に伝えることによってプロセスを進められますので、上司から辞令が届いて赴任というよりかは、自分でチャンスを掴みに行っているケースが多いですね。せっかくグローバルな会社に入ったので、いろんなオフィスで働きたいという方が多いんですよ。ただしその夢を実現するためには、それに伴ったスキルや人脈が必要なので、立候補する前には当然努力が必要です。だからこそ会社は社員に募集要項のページを共有したり、年に何回か人事面談をして、本人の希望に添えるようサポートしているんです。

Q6.御社で英語を使う頻度や状況について教えてください。

たぶん、求職者の方が考えている以上に英語を使うだろうし、自分は英語ができるほうだと思っていても、そうではないと気づかされるくらい使いますね。英語ができることは当たり前なので、アドバンテージにはならないです。日本語、英語、フランス語、中国語にしろ、あくまでスキルなので、それをうまくコミュニケーションツールとして使う次のステップが必要になります。母語であってもコミュニケーションがうまくいくとは限らないので、いかにうまくプレゼンテーションや相互理解をして、良いものを生み出せるかということが大事です。なのでいま英語を話せないと思っている人も、努力次第で世界中の人とコミュニケーションができますし、弊社でチャレンジしてほしいですね。僕は基本メールはすべて英語です。敬語や定型文も必要ないので、打つ文字が少なく済むじゃないですか。もともと英語は得意じゃないほうですが、毎日使うくらいなのでコミュニケーションツールとして便利なんです。

Q7.推進していらっしゃる「ダイバーシティー&インクルージョン(Diversity & Inclusion)」の取り組みについて教えてください。

基本的にいま日本で取り沙汰されているのはGender Equalityといって、女性のリーダーシップ推進を始めとした男女平等性ですが、それだけではすべての人にとって十分とは言えません。LGBTの方々に平等に活躍の機会を提供する取り組みや、Physically challenged (障害者)の方々の職場環境改善を社内外で進めています。具体的には、数年前から社内イベントを開いて啓もう活動をしたり、自然派生的にできたコミュニティを、我々経営陣が積極的にサポートしています。ほかにも、セミナーや取材を通して世の中に積極的にメッセージを発信しています。活動を通して、Bloombergがダイバーシティー&インクルージョンでリーダーシップを発揮できればと願っています。

Q8.「ブルームバーグ・ニューエナジー・ファイナンス」の活動背景について教えてください。

元々は創業者のマイケル・ブルームバーグが金融市場に透明性をもたらしたいということから始まりました。彼はニューヨーク市長や、国連のPRI(Principles for Responsible Investment)の推進、そして都市・気候変動担当の国連特命大使を務め、地球の環境改善に貢献してきましたが、会社としても環境改善において同じ意識をもっています。またESG(環境・社会・ガバナンス)投資という考え方も近年では一般的になっており、それまで投資規準が財務面ばかりだったのが、CO2の排出量やクリーンエネルギーの使用状況などの「社会的に良い会社なのか」という基準に変わってきました。我々はこういったカーボン市場のデータを公表し、投資家や政府に透明性の高い情報を提供するだけでなく、環境改善という社会貢献に繋がればと思っています。

Q9.日本支社が来年で30周年という節目の年ですが、意気込みはありますか?

常にベンチャーマインドを忘れないようにしたいです。この先も個人が何をすべきなのかを考えて、スピード感を持ち続けていければと思います。節目だからといって、何かを形式的にしたりにしたり、会社の階層を増やそうというのではなく、逆に始まったときの気持ちを常に持っていなければと思います。そうでなければ、40周年、50周年はないかもしれませんから。

Q10.最後に求職者の方にメッセージをお願いいたします。

もちろん新しい機会を探すことは大事ですが、今働いているところでとことんやって、与えられている仕事を愛することも忘れないでください。何かを継続していくと必ず自分にあった仕事が見えてくると思います。責任を全うすることができる方であれば、別の会社にいっても成功されると思いますよ。

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