外資系面接の対策を徹底解説|よく聞かれる質問と回答例を紹介

外資系企業の面接を控え、日系企業との面接の違いや、面接の流れを確認しておきたい方もいるかもしれません。

面接を通過するためには、採用担当者がチェックするポイントを把握したうえで、対策を進める必要があります。

本記事では、英語力を活かせる求人・外資系求人・ハイクラス求人に特化した転職サイトを25年以上運営する株式会社キャリアクロスが、外資系面接の特徴を解説します。

基本的な流れやよく聞かれる質問と回答例、効果的な逆質問、外資系面接を成功させるための工夫も紹介しますので、事前準備の参考にしてください。

外資系面接の特徴は?日系企業との面接の違い

面接で使用する言語面接形式
外資系企業日本語・英語・両方など、企業やポジションによって異なる一般的な面接に加え、ビヘイビアラル面接やケース面接などを実施する場合がある
日系企業日本語が中心だが、職種によって英語を使う場合もある自己紹介や職務経験、志望動機などを確認する形式が中心

外資系企業と日系企業では、確認される基本的な項目や面接の流れに大きな違いはありません。日系企業でもよく確認される自己紹介や職務経験、志望動機などは、外資系企業でも質問される場合があります。

ただし、面接で使う言語や形式は、外資系企業と日系企業で違いが出やすいポイントです。

日系企業は日本語で面接をおこなうケースが多いですが、外資系企業では英語で面接を実施し、英語力を確認される場合があります。

面接官が応募者に質問する一般的な面接形式に加え、以下の形式で面接を実施する企業もあります。

  • ケース面接:業務に関連した課題を提示し、応募者の問題解決力や論理的思考を評価する。
  • ビヘイビアラル面接:過去の具体的な経験に基づいて応募者の行動や価値観を判断する。

応募先の面接形式を確認し、形式に合わせて対策しておきましょう。

外資系企業の面接回数は、企業やポジションによって異なります。たとえばMicrosoftでは、一般的な選考で候補者が2~4回の面談を受けるケースが多いと案内されています。

参考:Microsoft Careers「How we hire」

外資系面接の基本的なプロセス

外資系企業の面接は、企業やポジションによって順番や内容が異なります。

あいさつや自己紹介、質疑応答など、代表的な場面で意識すべき点を確認しておくと、面接本番で対応しやすくなります。

ここでは、外資系企業における面接の基本的な流れを一例として解説するので、参考にしてください。

1.あいさつ

入室後は相手の目を見て、「Hi, nice to meet you.」など、はっきりとあいさつしてください。

企業や面接官によっては、あいさつの際に握手をする場合もあります。

あいさつでは、言葉だけでなく姿勢や表情も見られます。背筋を伸ばし、相手の目を適度に見ながら、落ち着いて受け答えする姿勢を意識しましょう。

2.アイスブレイク

面接の冒頭では、緊張を和らげるために短い雑談が入る場合があります。天気や会場までの移動など、業務と直接関係しない話題が中心です。

アイスブレイクでは、自然に受け答えできるかを確認される場合もあります。長く話しすぎず、相手の話を聞きながら簡潔に答えましょう。

3.自己紹介

自己紹介を求められた場合は、応募ポジションに関連する経験やスキルなどについて要点を絞って伝えてください。経歴は長く説明しすぎずに、担当業務や経験年数、強みを中心に整理しましょう。

実績を伝える際は、「売上を前年比120%に伸ばした」など、数値や実例を交えると成果を具体的に伝えられます。

4.質疑応答

質疑応答では、職務経験や実績、志望動機、転職理由などの質問が想定されます。

回答するときは、最初に結論を伝え、そのあとに背景や具体例を補足すると論理的に説明しやすくなります。

失敗や課題について聞かれた場合は、出来事だけで終わらせず、「何を学び、その後の行動にどう活かしたか」まで説明しましょう。

5.逆質問

面接の終盤では、応募者から面接官へ質問する「逆質問」の時間が設けられる場合があります。

逆質問では、仕事内容や入社後に期待される役割など、実際に働くうえで確認したい内容を聞きましょう。求人票や企業サイトだけでは分からない点を質問すると、業務への理解も深めやすくなります。

外資系面接で採用担当者がチェックする4つのポイント

外資系企業の面接で、採用担当者が確認するポイントを具体的に解説します。

1.経験や実績があるか

外資系企業の採用では、経験や実績が重視される傾向があるため、経験や実績は特に重視されやすいポイントです。

経験や実績を説明するときは、「STAR法」で要点を整理しましょう。STAR法とは、「状況(Situation)」「課題(Task)」「行動(Action)」「結果(Result)」の順に回答する方法です。

たとえばマーケティング職に応募し、過去の成功事例について質問されたときは、STAR法を用いて以下のように回答できます。

  • 状況(Situation):新製品の認知度が十分に高まっていない状況でした。
  • 課題(Task):限られた予算のなかで、認知拡大につながる施策を打ち出すのが課題でした。
  • 行動(Action):SNS広告を活用し、ターゲットに直接訴求しました。
  • 結果(Result):3か月でWebサイトへの訪問数が30%増え、売上が15%伸びました。

Amazonも面接準備としてSTAR法を推奨しており、可能な場合は回答に数値やデータを含めるよう案内しています。

参考:amazon Jobs「インタビューループ」

2.仕事内容を理解しているか

外資系面接では、応募ポジションの仕事内容や求められるスキルを理解しているかも確認されます。

面接前に求人票や企業の採用ページを読み、担当業務や必要な経験、求められる語学力を把握しておきましょう。あわせて、自分の経験やスキルをどの業務で活かせるかまで考えておくと、志望理由や自己PRにもつなげやすくなります。

キャリアクロスでは、職種を大分類24種から選び、さらにその下の中分類まで2階層で指定して求人を検索できます。

応募したいポジションに近い求人を見比べ、求められる経験やスキルを確認しながら、面接で伝える強みを整理してみてください。

3.コミュニケーション能力が高いか

外資系面接では、質問の意図を理解し、要点をまとめて回答できるかも確認されます。

特に英語面接では、英語力だけでなく、結論から簡潔に伝える姿勢が求められます。

回答するときは、「PREP法」を活用するのも一つの方法です。

PREP法とは、「結論(Point)」「理由(Reason)」「具体例(Example)」「結論(Point)」の順に伝える方法です。最初に答えを示してから理由や具体例を補足すると、考えを論理的に伝えられます。

一方的に話すのではなく、相手の話を聞いたうえで、自分の考えを分かりやすく伝える姿勢を意識しましょう。

関連記事:外資系企業で求められる高いコミュニケーション能力とは?

4.企業文化や価値観と合っているか

応募者が企業の価値観や働き方と合っているかも、外資系の企業面接で確認されるポイントです。

面接前には企業の公式サイトを確認し、経営方針や事業内容、重視している価値観などを把握しましょう。社員インタビューや公式SNSも、企業の雰囲気や考え方を知る手がかりです。

世界150以上の国・地域でサービスを展開する「EY」も、面接準備として、自社の成長計画や重視する領域、価値観を理解するよう案内しています。公式サイトに加えて、LinkedInやXなどで社員の発信を確認する方法も紹介されています。

企業研究で得た情報と自分の仕事に対する考え方を照らし合わせ、アピールポイントをまとめてください。

参考:EY Japan「EY Japan」

参考:EY Japan「面接のヒント」

外資系面接で聞かれること|よくある質問と回答例

外資系面接では、実績や経験、仕事への考え方などを掘り下げる質問が想定されます。よく聞かれる3つの質問について、回答例と回答のポイントを紹介します。

弊社に対してどのような貢献ができますか?

【英語の質問例】
What can you contribute to this firm?

【回答例】
これまで培った新規顧客の開拓力と提案力を活かし、御社の売上拡大に貢献したいと考えています。

前職では法人営業を5年間担当し、顧客ごとの課題を分析したうえで提案内容を見直してきました。その結果、担当エリアの売上を前年比120%まで伸ばした実績があります。

入社後も顧客の課題を丁寧に把握し、ニーズに合った提案をおこなうことで、新規顧客の獲得や売上拡大につなげたいと考えています。

【回答のポイント】
応募者の経験やスキルが、入社後の業務でどのように活かせるかを確認する質問です。

回答するときは、応募ポジションで求められる経験やスキルと、自分の実績を結びつけて説明しましょう。たとえば営業職の場合、新規顧客の獲得件数や売上の伸び率など、成果を数字で示すと伝わりやすくなります。

過去の実績を伝えるだけで終わらせず、入社後にどのような形で貢献したいかまで説明しましょう。

参考文献:勝木龍・富安弘毅・Chris Yoshii『新装版 英語面接合格フレーズ ココで差がつく! 厳選450』

過去に達成した成果を教えてもらえますか?

【英語の質問例】
Can you describe an achievement you’re proud of?

【回答例】
Webサイト経由の問い合わせ数を、3か月で約20%増やした経験があります。

当時は問い合わせ数が伸び悩んでおり、私は改善施策を担当する立場でした。アクセスデータを分析した結果、サービスページから問い合わせフォームへの遷移率が低いと分かり、ページ構成や導線を見直しました。

改善後はフォームへの遷移率が上がり、3か月後には問い合わせ数が約20%増加しました。

【回答のポイント】
過去の成果だけでなく、課題に対してどのように考え、行動したかを説明しましょう。

回答するときは、STAR法を活用すると、状況を整理して伝えやすくなります。

自分が担った役割を伝え、売上や問い合わせ数などの数値を加えると、実績の規模も示しやすくなります。

一人で働くのとチームで働くのでは、どちらが好きですか?

【英語の質問例】
Do you like to work alone or as part of a team?

【回答例】
チームで協力して働くほうが、自分の強みである協調性を活かしやすいと考えています。

前職では、新規サービスの提案プロジェクトで営業やマーケティングなど複数の部署と連携しました。各部署と進捗や課題を共有しながら役割を調整し、期限内に提案をまとめた経験があります。

入社後も周囲と情報を共有し、それぞれの強みを活かしながら成果につなげたいと考えています。

【回答のポイント】
応募ポジションで求められる働き方を踏まえて回答してください。

チームワークが求められる職種であれば、周囲と連携して業務を進めた経験を伝えます。

一人で業務を進める場面が多い職種なら、自分で計画を立てて仕事を進めた経験を示すのも一つの選択肢です。

どちらか一方を選ぶだけで終わらせず、過去の経験を交えて理由まで説明すると、働き方に対する考えを伝えやすくなります。

参考文献:勝木龍・富安弘毅・Chris Yoshii『新装版 英語面接合格フレーズ ココで差がつく! 厳選450』

外資系面接で効果的な逆質問の例

応募者から採用担当者へ確認したい点を尋ねる「逆質問」は、企業への関心や募集職種に対する意欲を伝える重要な機会です。

公式サイトだけでは分からない内容を確認し、企業やポジションへの理解を深めましょう。

たとえば、以下のような逆質問が考えられます。

  • 現在、御社が最優先で取り組んでいる課題は何ですか?
  • このポジションで成果を出すために求められるスキルは何ですか?
  • 入社後、最初の数か月で期待される成果は何ですか?

上記のように、企業やポジションへの理解を深めようとする姿勢を示せる質問を選ぶと、積極的な印象につながります。入社後の役割や成果を意識した質問であれば、仕事への意欲もアピールしやすくなります。

面接の流れや状況に応じて使い分けられるように、複数の逆質問を用意しておきましょう。

外資系面接で避けるべき逆質問は?

外資系面接で評価につながる逆質問がある一方で、悪印象につながる逆質問もあります。

たとえば、以下のような質問は避けるのが無難です。

  • 公式サイトを確認すれば分かる質問
  • 面接中にすでに説明された内容を聞く質問
  • 給与や休暇など、条件面に偏った質問

公式サイトに掲載されている情報を聞くと、事前に企業研究をしていない印象につながる場合があります。

また、すでに説明された内容を繰り返し質問すると、相手の話を十分に聞いていないと受け取られる可能性があるため注意してください。

さらに、逆質問が給与や休暇といった条件面の確認だけに終始すると、仕事内容や企業への関心が伝わりにくくなる可能性があります。業務内容や期待される役割に関する質問もあわせて用意しておきましょう。

外資系面接を成功につなげる3つの工夫

外資系面接を成功させるために、面接前に実践したい3つの工夫を紹介します。

1.回答を声に出して練習する

想定質問への回答は、内容を考えるだけでなく、実際に声に出して練習しましょう。

回答を丸暗記すると質問の聞かれ方が変わったときに対応しにくくなるため、伝えたい要点を整理し、自分の言葉で答えられる状態を目指してください。

録画や模擬面接を活用すれば、回答の長さや話すスピード、表情、視線なども客観的に確認できます。

英語面接が想定される場合は、英語でも発声し、言葉につまる部分や発音しにくい表現をチェックしておきましょう。

2.面接環境を確認する

余裕を持って面接に臨むために、面接環境は事前に確認してください。

オンライン面接では、本番前に通信環境や使用するツール、カメラ、マイクが正常に動くかテストしておきましょう。

背景や照明、周囲の音にも注意が必要です。面接中に気が散らないよう、静かで明るい場所を選び、画面に不要なものが映り込まないかも確認してください。

対面面接の場合は、会場までのアクセスや所要時間を事前に調べておきます。面接に遅れないよう、移動時間に余裕を持って到着できる予定を立てましょう。

3.企業文化に合う服装を選ぶ

面接では、企業や業界の雰囲気に合った服装を選びましょう。基本は、清潔感のあるビジネススタイルを意識してください。

服装に迷う場合は、企業の採用ページや社員紹介を確認すると、職場の雰囲気を把握しやすくなります。金融やコンサルティングなど業界によっても服装の傾向は異なるため、応募先に合わせて調整しましょう。

企業から服装の指定がある場合は、案内された内容に従ってください。

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外資系面接では、応募先の仕事内容や企業文化を理解し、自分の経験や実績を分かりやすく伝える準備が求められます。

英語面接やケース面接などが実施される場合もあるため、求人票や採用ページを確認し、応募先に合った対策を進めましょう。過去の経験や実績を整理し、STAR法やPREP法を活用して伝える練習を重ねるのも効果的です。

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