外資系企業の面接の自己アピールはほどほどに!

外資系企業の面接を受けるにあたり、

「これまでの仕事の成果はしっかりとアピールしましょう!」

とか

「自分の実績は少しオーバーなくらいアピールしても問題ありません」

そんなアドバイスを受けたこと、ありませんか?

外資系企業から内定をもらうためには自己アピールは必須です。

ただ、過剰なアピールや現実の実績と大きく乖離した「盛った自己アピール」にはデメリットがあります。

今回の記事では、そのデメリットについてまとめてみたいと思います。

参考:「外資系企業とは?特徴や日系との違いや向いてる人・合わない人を解説

盛った自己アピールはあとでバレる可能性大!

外資系企業の面接では、しっかりと実績をアピールすることが大事です。

特に、

「前職ではセールスで前年比○○〇%を達成した!」

「新規法人顧客を○○社獲得し、全世界ランキングトップ10入りを果たした!」

このような実績のアピールは面接突破にかなり有効です

ですが、もし仮にこれが“盛った内容”だとしたら、業界によってはすぐにバレるので注意が必要です。

金融業界の場合、狭いムラ社会になっていることも多く、面接における過剰な自己アピールや“盛り”は、後で他の人から、

「え?あの人って前の会社で全然イケてなかったよ!?」

「あの人、知り合いから聞いたけど、前の会社ではあまり仕事ができてなかったみたい。。。」

こんなツッコミが入る可能性も。

カッコ悪いだけで済めばいいのですが、「嘘つき」というイメージがついてしまうと、それを払しょくするのが大変です。

自己アピールは盛ってはダメ。

誰がどこでその情報を聞きつけて、裏を取るかわかりませんから。

期待値を高めると後で困るのは自分!

過剰な自己アピールは、周りの期待値を高めすぎてしまうリスクがあります。

内定をゲットしたいがために、

「あれもできます!」

「これもできます!!」

と、本当は知らないのに「知っている」と”盛った回答”(厳密に言えば「嘘」ですね…)を面接時にしてしまうと、実際に仕事が始まったときに大変です。

あとから、

「え?出来るって言ってたじゃん!」

「色んな経験をされている方が新しく入社したって聞いて期待してたんですけど、実際は大したことないんですね…」

と、期待値を高めてしまった分、周りから落胆され、その落差に苦しめられることになります。

外資系企業の中途入社の場合、基本的に求められるのは即戦力の人材です。

面接で好印象を残すために、あれもできる、これもできるとアピールしたい気持ちになるのはよくわかります。

ですが、わからないことはわからない、知らないことは知らない、と面接時にきちんと伝える方が長期的な目線に立ったときにベターです。

たしかに、面接時に「わからない」「知らない」と答えるのは勇気が必要です。

入社したい気持ちが強ければ強いほど、答えを取り繕ってしまいがちになります。

そういう時は、

「今は経験がありませんが、これから仕事を通じて貪欲に吸収していきます!」

という、前向きにキャッチアップをする姿勢を示せるといいでしょう。

マイナスをポジティブに変換して説明できるのも大切ですし、「嘘をつかない」という姿勢が何よりも大切です。

面接官に悪印象を与えてしまう場合も!

過剰な自己アピールは、面接官に対して悪印象を与えてしまう可能性もあります。

外資系企業の面接官は、人事部の人間ではなく、通常直属の上司や同じ部署の同僚が担当します。

入社した後に共に仕事をする人があなたを面接するので、そこで悪印象を与えてしまうと、後で一緒に仕事をするときに大変です。

むかつく、

生意気だ、

鼻につく、

なんか気に食わない。

スマートに見える外資系企業でも、職場には人間の感情がうずまいているもの。

拒否反応を招かないよう、自己アピールはほどほどにしておきましょう。

ちなみに、「優秀すぎる」という評価を与えてしまうと、日本人の上司や同僚があなたのことを「自分のポジションを狙うライバル」として見てしまい、かえって面接に通らない場合があるみたいです…。

昔、とある大手外資系銀行で働いていたことがあるバリバリのマネージャーから聞いたことがあるのですが、あまりにも優秀な人が面接に来たので、「こんなやつが入社したら大変なことになる!」と面接で落としたそうな…。

真偽のほどはわかりませんが、多少愛嬌があって、可愛げがある人の方がうまく世の中を渡っていける場合があるのかもしれませんね。

結論:過剰な自己アピールは控えておく方がいい

これまでの仕事の実績を面接時にアピールすることは大切ですが、過剰なアピールや盛ったアピールは逆効果です。

自分の憧れていた企業の面接の場合、「ここで働きたい!」という強い気持ちからつい熱が入ってしまい、

「ちょっとくらい盛ってもバレないし、ま、いいか!」

と思ってしまうかもしれません。

ですが、できないことはできない、知らないことは知らない、と伝える方が誠実です。

面接官はこれからあなたと一緒に仕事をする仲間です。

ちょっとした嘘や“盛る”ことで取り繕う人は、同僚としてあまり働きたくありませんよね。

人としてどうあるべきか?

面接でテクニック論に走る前に、前提となる大切なことは忘れないでおきましょう。

まとめ

面接は、話を盛って自己アピールに成功することが、最終的な目的ではないということを念頭に置き、 なるべく正直にお話しするよう心掛けてみてください。

新しいことを学ぶことに意欲的な姿勢を見せつつも、現実的な面でいかに今まで培ってきた経験やスキルを活かせるかをお話できるよう準備しておきましょう。

この記事の執筆者

MASA

関西のとある田舎出身。新卒で入社した証券会社を半年で辞めてカナダ留学へ。帰国後は都内の外資系金融会社のミドル・バックオフィス担当。ハードに働く日々を過ごす。その後、憧れだった外資系銀行に転職。海外勤務を経験。退職後は地元で起業。途中、英系の外資系金融会社のプロジェクトに参画し、完全アウェーの職場で日々奮闘。帰国後、田舎の可能性を探求しながら日々泥臭く生きています。

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