外資系・グローバル企業インタビュー Vol.16 株式会社セールスフォース・ドットコム

<略歴>Commerce Cloud Regional Vice President 竹内様(写真右):幼少期、親の仕事の都合で高校まで海外で過ごす。ワシントンDCにあるアメリカン大学に進んだ後、帰国。日本で就業しながらマサチューセッツ大学アマースト校のMBAを取得。外資系企業数社で営業の経験を積み、2016年セールスフォース・ドットコムに入社。現在はCommerce Cloudの事業全体を統括し執行役員を務めている。
Recruiting Director 古瀬様(写真左):アメリカ人父、日本人母のもと、アメリカで生まれ育つ。オレゴン大学卒業後、日本でファイナンシャルアナリストとして就職後、人材紹介会社へ転身し、外資系ソフトウェア企業を主に担当した後、2013年にセールスフォース・ドットコムに入社。現在、日本にてリクルーティング・ディレクターとして活躍中。

入社してからのセールスフォース・ドットコム社の印象を教えてください。

古瀬: 前職就業時、クライアントとして外から見ていたときは、現在と比べると、かなり「こじんまりとした会社」というイメージでした。社風や就業環境についてはある程度理解していたつもりでしたが、入社後に改めて「思っていた以上のスピード感と急成長環境である」ことに気が付き、とても驚きました。入社後、4年が経っていますが、成長企業で自分のキャリアアップも手にしたいと思って決断した転職に、間違いは無かったと確信しています。毎年新たな製品を発表し、ロゴも頻繁に進化するなど、常に新しいことに溢れている会社です。人によってはついていくのが難しい面もありますが、チャレンジが好きな方には最適な環境ではないでしょうか。

竹内:確かに入社前にイメージしていた以上にスピードが早く、成長もますます加速していると感じます。セールスフォース・ドットコムではM&Aが並行し、どんどん新しい組織が加わるので、コアなカルチャーはあるものの、変革し続けていることも特徴的ですね。入社前に小耳に挟んでいたイメージでは、割と日系企業なイメージでしたが、結果に対してきちんとコミットし、成果につなげていく部分もありつつ、本社がある西海岸の企業文化と日本文化の良いところが上手く入り込んでいると感じます。

「働きがいがある企業」として様々な国でアワードを取られていたり、各方面での評価を頂いているかと思いますが、実際に働きがいがあると感じられますか?

竹内:そうですね。本社とのコミュニケーションは、とてもクリアに且つ密に行われています。トップであるマーク・ベニオフをはじめ経営陣層が、今後のビジョンや方向性を模索している段階から世界中の全社員が参加出来るような機会を与えてくれるため、こちらは積極的に意見を出すことができ、一緒に方向性を作りあげているような気持ちになれます。基本的にトップダウンで物事を決めるのではなく、社員の声にしっかりと耳を傾けてくれる社風なので、全てが受動的ではなく、会社の一員としての帰属意識が高まり、社員の働きがいに繋がっていると思います。

古瀬:前職ではエージェントとして100社ほど取引をしていましたが、ここまで透明性のある企業はないと思いました。外からのイメージでもそう感じていましたが、会社の一員となった今では一層風通しがよいと感じています。例えばコミュニケーションのツールとして、独自の社内SNS(チャター)を使っているのですが、全世界の社員とコミュニケーションが可視化されているため、情報の取得がリアルタイムでできることも、透明性が高い就業環境と再確認できる点です。

セールスフォース・ドットコムで一番自慢できることは何でしょうか?

竹内:企業文化の「Ohana(オハナ)」というのは、社員だけでなく、お客様、パートナー企業、そしてコミュニティーの方々すべてを大切にし、助け合うというメッセージです。これがあったからこそ企業が成長できました。面接の際も、どんなに優秀な方でも、このカルチャーにフィットできるかどうかを重視しています。セールスフォース・ドットコムは非常にユニークな企業文化を持っているので、周りを思いやり、チームワークを重んじて行動できる方は入社して成功できると思います。私も採用面接を行う際にはベストパーソンよりもライトパーソンを選ぶようにしています。そのくらい、私たちの企業文化は重要で誇れるものだと思っています。

古瀬:弊社では1999年の創業当初より、就業時間の1%、株式の1%製品の1%を社会に還元する「1-1-1モデル」に取り組んでいます。従業員は就業時間内にボランティア活動へ参加することを促進しています。実際、入社当日には全ての方にボランティア活動に参加していただきます。最近ではダイバーシティーの推進と共に「Equality (真の平等)」を実現する取り組みも積極的に行っています。日本オフィスでは本国ほど進んでおりませんが、女性、外国籍の従業員の比率も上がっています。異なるバックグラウンドを持つ人とでも、「Ohana」カルチャーがしっかり浸透していれば、指針ができ有機的に物事が進んでいくのだと感じます。

日本オフィスはどのくらいグローバル化されていますか?

竹内:私の率いるCommerce Cloudは、海外のオフィスとのコミュニケーションが多く求められる部署となり、本社との密なコミュニケーションが必須です。英語を活かして世界中のオフィスとのやりとりが盛んに行われる部署はたくさんありますが、英語の利用頻度が低い部署もあり、部門によって求められる英語力は異なります。弊社の面白いところは日本を独立した地域として認識し、日本のCEOに決定権が委ねられているところです。APACの中の日本ではなく、JAPANとして独立しているため物事の決断に関してもスピード感がかなりありますね。とはいえ、本社との方向性のアライメントは常に取らなければいけないので、マネージメント職を目指す方であれば、英語力があったほうがその後のキャリア形成には有利になると言えます。

古瀬:弊社のWebsiteを見て頂けば解るかと思いますが、私たちの製品の良さについて多くのお客様が事例となり、お客様の言葉で感動を伝えてくださっています。そのような事例はもちろん、日本だけではなく、海外にもたくさんあります。営業の中でも担当のお客様が事例動画になることは誇りです。似たような悩みをお持ちだったお客様をどのように成功へ導いたか、そのためにどのようにお客様とコミュニケーションを取っていたかは全世界の社員がアクセス出来る社内SNS上に残されているので、英語の読み書きができれば、的確にサービス導入利点を理解することができ、セリングポイントをきちんと理解した上で、お客様にも適切な形で伝えられるでしょう。よく「英語力」が無ければ活躍できないかと聞かれますが、そんなことはありません。社内には就業時間内に参加できる英語教室もあり、その気になれば入社後からの英語のブラッシュアップも可能です。英語をツールとし、ビジネスコミュニケーションスキルをあげることができればグローバルに活躍できる人材となるでしょう。アメリカのカルチャーだけでなく、日本の文化・市場をよく理解していて、レバレッジしたいという方がいらっしゃると、弊社が求める像にマッチしているので、是非応募していただきたいです。

セールス部門ではどのようなスキルを求めていますか?

竹内:お客様が目指しているビジョンを理解し、どのようにトップラインを上げればいいかを考えてお客様と実現できる方を求めています。「クラウド」という言葉にまだまだ抵抗をお持ちの方が多いのも事実です。詳細な製品の説明だけではなかなかお客様に伝わりにくくても、弊社の製品導入で実現できること、バリュープロポジション、そしてROIについて語りながらナーチャリングし、Salesforceのバリューについて提案できる方ですね。

古瀬:固定概念をお持ちの方は苦戦するかもしれません。会社が変革するなかで、バリュープロパジションも当然変わるので、柔軟に対応できる方が望ましいです。またやはり「Ohana」カルチャーなので、チームワークを重んじて活躍できる方です。社内では様々な部署と連携し、1つのチームとして動く必要性があるからです。

IT経験はどの程度必要ですか?

竹内:バリュープロポジションを伝えるには、実際エンタープライズ系の業界経験が必要になるので、例えばシステムインテグレーション(SI)関連の大手向けビジネスに関わっていた方などは、きっとご活躍いただけると思います。また弊社サービスがサブスクリプションモデルということもあり、商品を売って終わりではなく、サービスを通じてお客様の成功を長期的にサポートすることが必要となるため、お客様と良い関係が構築できる方が望ましいです。

求職者のみなさんにメッセージをお願いいたします。

竹内:セールスフォース・ドットコムはBtoBのお客様向けと思われがちですが、現在「B2C CRM」にも力を入れています。B2C業界のお客様に導入いただけるようチームの増員・強化を行っているところです。日本はグローバルからみても非常に重要な市場と考えられており、本社は企業体制などを含め、日本のやり方を尊重する風土が根付いています。大きな企業ですが、一人の社員の声が良く反映され、これほど働きやすいのは、他社にない強みだと思っています。

古瀬:ご自身のキャリアアップを求めてチャレンジしたい方や、お客様のビジネスに貢献する環境で働きたい方は、ぜひ弊社への応募を検討してください。入社された後も、社内異動など、自分の意志で社内の別のポジションにチャレンジできる環境も整っています。もちろん、海外オフィスへ転籍した方や、海外オフィスから東京オフィスへ転籍した方など数多くの例があります。社員をとても大切にする社風ですので、社員のスキルアップや健康管理への投資は惜しみません。会社として、社員とお客様のビジネスの両方が成長できる最大限サポート体制は整っておりますので、チャレンジしたい方はぜひご応募をお待ちしています。

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