アンベール・ジャパン株式会社

アンベール・ジャパン株式会社は、日本の製菓業界に特化した食品の輸入および販売を専門とする企業として、2011年7月5日に設立されました。代表取締役社長にはアレクサンドル・ノジエ氏が就任しており、東京都港区西麻布を拠点に事業を展開しています。コア事業は、製菓原材料の輸入及び日本国内における販売業務であり、日本のプロフェッショナルな顧客に対し、世界基準の高品質で安全な原材料を提供することをミッションとしています。

設立以来、同社は主にヨーロッパの優良な食品メーカーと強固なパートナーシップを築き、厳選された製品を日本の市場に供給してきました。中でも、核となるブランドは二つあります。一つはフランスの老舗マロン加工業者である「マロン アンベール社（Marrons Imbert）」の製品です。マロン アンベール社は100年以上の歴史と、栗の加工における深い経験を有しており、同社の製品は、栗本来の美味しさを最大限に引き出すため、品質の高い栗のみを選別して使用しているのが特徴です。もう一つは、スペインの高品質なタルトシェルメーカーである「コンフィレタス社（Confiletas）」の製品です。コンフィレタスのタルトシェルなどは、現場での作業時間短縮やコスト削減に貢献する実用性と高品質を両立させています。

アンベール・ジャパンは、これらの国際的なトップブランドの製品を、全国の卸問屋を通じてきめ細かく流通させることで、小規模な個人の洋菓子店から大手フードサービス企業に至るまで、多様な顧客層の要求に応えています。主要取引先には、池伝株式会社、株式会社イワセ・エスタ、関東商事株式会社など、国内の有力な製菓材料商社が名を連ねています。また、業界団体として一般社団法人 日本洋菓子協会連合会などに所属し、業界の活性化にも積極的に貢献しています。

アレクサンドル・ノジエ社長は、経営理念として「輸入・販売している商品を加工するお客様の期待に応え、最終的には消費者のニーズを満たしていくこと」を主な目標として掲げています。これは、単に原材料を供給するだけでなく、その先の加工業者、そして最終消費者までの全てに貢献するという強いコミットメントを示しています。社長は、高品質な製品の提供に加え、質の高いサービスを確保することに注力し、全従業員が一体となって最高の製品・サービス提供に努める姿勢を強調しています。アンベール・ジャパンは、日本の洋菓子文化の基盤を原材料の面から支える、不可欠な存在として、今後も安全で革新的な製菓原材料の提供を通じて、日本の食文化の更なる発展に寄与していくことが期待されています。