エヌ・イー ケムキャット株式会社

当社は1964年4月の設立以来約60年にわたり、排出ガス浄化や貴金属回収などの事業により、大気汚染をはじめとする環境保全に貢献してまいりました。

加えて、地球温暖化や海洋汚染などの環境問題はますます深刻化し、世界規模でこれらの社会問題解決が求められている今、当社が扱う触媒の貢献可能な技術領域は幅広く存在し、その役割を担うことがより一層期待されています。

社会課題解決のため、当社は「化学の力で、持続可能な住み良い地球環境と豊かな社会の実現に貢献する」ことを定めた経営理念をもとに長期的な目標である「ビジョン2030」の達成を目指し、当社に求められている使命や責任を果たしてまいります。

そして今後も、持続可能な社会の実現に貢献することで社会に期待される企業となり、当社自らも成長を遂げていくというサステナビリティ経営を進めていきます。

■化学触媒事業
石油化学(プラスチック等)、石油精製、医薬・香料等のファインケミカルの分野で使用される触媒を製造しています。
お客様のニーズに合わせて仕様を作りこみ、必要な量を安定生産する技術に強みがあります。
国内のあらゆる化学・薬品・香料メーカー様とのお取引はもちろん、アジアの企業様ともお取引があり、売上の半分は海外です。
また、使用済み触媒から貴金属を回収・精製し、リサイクルするビジネスも行っています。

■自動車触媒事業
自動車の排気ガスに含まれる人体に有害な物質を無害な物質に変化させ浄化する触媒を製造しています。
排気ガス浄化触媒は乗用車・バス・トラック・建設機械、全ての車に搭載されている物です。
国内すべての自動車メーカー様とお取引があり、車種ごとの細かなニーズに高い技術力でお応えすることで、乗用車でのシェアは 3 割、バス・トラック・建設機械向けでは 6 割という圧倒的な市場シェアを誇ります。
エコカーシフトについての報道が増えていますが、今後の発展途上国の発展による自動車台数の増加は、
エコカーだけではまかなうことはできません。
なぜならば、電気自動車は使用するレアメタルの量、発電時に出る CO2 の面で課題を抱えているからです。
また、山奥で使用する建設機械についても、必要な馬力に足る電力を供給するのは送電の関係で現実的ではありません。
一方で、排気ガス規制は年々厳しくなっており、益々の排気ガス浄化性能の向上が求められるため、
今後も社会にとって必要不可欠な事業です。

■燃料電池触媒事業
脱炭素社会を担う燃料電池に関連する触媒の製造・販売を行っております。
当社の都市ガスから水素を生成する触媒は、非常に知名度の高い家庭用定置燃料電池に採用されています。
また、燃料電池の電極触媒については、高名な米研究機関との共同研究を行っており、その性能は世界的にもご注目をいただいております。