新規登録・ログインをしてスカウトメールや保存した求人を確認しよう
新規登録・ログインをして求人を探そう

英語転職お役立ち情報を配信♪ キャリアクロス Twitter フォローをお願いします♪

読売新聞 - 2004年4月26日 (日本語のみ)

 

ぴーぷる - 第二の故郷で”夢”実現

BY NINA UCHIDA

 

ンターネットの求人サイトで独立
シー・シー・コンサルティング社長
リチャード・バイサウスさん 38

 

日本企業に就職、日本人女性と結婚して「日本が大好き」になったイギリス人のリチャード・バイサウスさんは、2000年に、インターネットを利用した求人サイト 「キャリア・クロス」を運営する会社を日本で起業した。

イ ギリス生まれ。高校を中退して、ヨーロッパ中を旅しながら、農業、セールスマン、看護士、俳優など様々な職業を転々としたリチャードさんが、「日本」と接 点を持ったのは、今の妻、ジュンコさんと出会ったからだった。英語の勉強のために訪英中だったジュンコさんはやがて帰国。リチャードさんは寂しさから日本 へやってきた。

 

英語を教えながら日本語を勉強して2年。イギリスに戻って結婚した。しかし、「また日本を見てみたい」と、当時勤務していた日本の旅行会社のロンドン支店から日本へ転勤させてもらったという。

 

「日 本で子供が生まれ、いい仕事をみつけ、今や日本が故郷のような感じ。昨年末4年ぶりにイギリスに帰りましたが、外国のように感じましたよ」  やがて、イギリスの人材会社が、「日本で支店を作りたい」と、スカウトの電話をかけてきた。日本支社長として、人材紹介会社の設立に携わった。

 

「当時、インターネットでの求人サイトがでてきたころ。海外のサイトにはいいものがあったけど、日本人が使いやすいものはあまりなかった。これなら自分でできるのでは?と独立を考えたのです」

 

子供のころから、会社を作ることが夢だったというリチャードさんは、さっそくHTML(インターネット用の言語)の本を買ってきて、2000年9月、一人で会社を作った。バイリンガルの技術者、プロフェッショナル向けの求人サイトを作る決意だった。

 

「一人でやってるとイメージが悪いので、妻の名前を使ったりしながら朝8時から夜中の3時まで仕事をしましたよ」

 

や がて、右腕となるスタッフの斉藤政之さんが入社する。このため、当初の自宅から小さいレンタルオフィスを借りて、2人で仕事をした。今は、渋谷のオフィス に移転し、スタッフも10人に増えた。当初は収支トントンだったが、昨年夏くらいから売り上げは倍倍で増えているほど好調だという。

 

サイトは、英語と日本語で同じ情報が入っている。

 

「最近は、海外からの問い合わせがたくさん来ていて、1年前の2~3倍にもなる」という。海外の企業が日本人スタッフを探すために利用するニーズがあるようだ。

 

会社では「月曜日の朝、全員でミーティングし、全員で考える」のが、成功の要因では、と語るリチャードさん。

 

「英語ができるとチャンスが広がる。外国のことを理解しやすくなります。日本人にも一歩踏み出して、違う世界を見て欲しいですね」

 

6歳の息子ジェイミー君は「1歳からコンピューターを使い、私と同じように会社を作ってるんです。ジェイミー・ドットコムっていうんです。名刺もありますよ」。