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海外勤務はつらいよ[日本との違い]

2017.8.30

海外勤務をしている人は、自分から希望して海外で働いている人と、本意ではないけれど会社から派遣されて海外で働いている人がいると思います。また派遣されている人の中にも、現地の言葉が分かる人と分からない人がいるでしょう。

海外勤務でつらい点というのは、自分の意思で駐在していない場合や、言葉が不得意な場合かと思いますが、どの場合にも共通すると思われる点を、私の経験を踏まえて考えてみたいと思います。
 
まず言葉の問題ですが、いくら外国語が得意だという人でも、よほどのバイリンガルでない限り、自分の言いたいことが100%伝わらない、というフラストレーションを必ず感じることになるでしょう。

自分の感情を表現する場合は、最悪表情や身振りでできますが、(しかも言葉よりもしっかり相手に伝わったりしますが)何か問題があってそれを説明しようとする時、なかなか相手に意図通り伝わらないものです。
 
生活面で一番多いのは、電話回線やケーブルテレビの設置、買った家具や電化製品の配達や修理におけるやりとりでしょうか。例えばインターネットがつながらなくなってプロバイダーに電話すると、オペレーターの仕事柄なのか、愛想が良くても信じられないくらいの早口で対応されることがあります。

何を言っているのか良く分からないけれど、取り敢えずこちらが説明すると、恐らくマニュアルのどれかの事例に当てはめて、「○○して」と言われます。そんなことはもう既に試したので、それでも駄目だったと伝えると、今度は「△△して」と言われます。

色々言い合っても埒があかないのですが、だんだんと、「ああ、自分の言っていることが伝わっていないんだな」と分かってきます。
 
結局いくら言葉を替えて説明しても、オペレーターが期待する方向に話が流れてしまいます。もしかしたら日本語でも説明が難しいケースだったのかもしれませんが、伝わらないと、相手も説明がちゃんと出来ないからだと思い込んで、イライラするどころか、情けなくて泣けてくることもあります。
 
職場では、例えばコピーを5部ずつとってくれ、といった簡単な指示は伝わるでしょうが、レポートやプレゼンテーションの書き直しを指示する場合、なぜこれでは駄目なのかや、どのようなコンセプトで、どのようなものにしなければならないのか、を説明するのは至難の業です。

ただこれは、日本でいつも使っているレポートのフォーマットやプレゼンテーションのスタイルが、イメージとして自分の頭にできあがっていて、それと違うものが出てくると「駄目だ」と思ってしまうせいもあるようです。
 
また会社で相手に何かの説明を求めて長い説明を受けたとき、自分なりに要約して「つまりこういうことか」と聞くと、「違う。あなたは私の言ったことを理解していない」といわれることがあります。そうすると、「私が理解していないんじゃなくて、あなたの説明に問題があるんだ」と直接言ってしまうこともあれば、言いたい気持ちをぐっとおさえることもあります。
 
日本人が海外でショックを受ける場面の一つに、海外の人の接客態度がありますが、これも日本と比較してしまうからでしょう。海外ではお客さんを平気で待たせることが多いので、例えば銀行の窓口で、窓口係りが隣の窓口係りとおしゃべりしていたり、ブティックのレジ係りが、順番待ちの人が沢山いる目の前で隣のレジ係りと世間話をしていたりします。

しかし周りを見ると、レジ係りが世間話をしていることで何か文句をいう人は全くいないので、一言物申したくなっても、ぐっとこらえるしかありません。
 
海外に住んでいると、その国の悪口を現地の人には言えないので、どうしても日本人同士で集まって愚痴を言ったり、その国の人ではない外国人と意気投合することになります。

以前ある国に住んでいた時に、スペイン人と親しくなったことがあります。その人とその国の愚痴を色々言って盛り上がったりしたのですが、そういうあなたの国のスペインも、昔住んだ時は同じだったけどなぁと思うこともありました。
 
また海外では買い物をしてお釣りをもらう時に、おつりの出し方が日本と違う国が多いです。例えば820円のものを買って1000円だしたとします。日本では単純に、1000マイナス820イコール180という計算で180円のおつりがきます。頭の中で引き算をするわけです。

しかし私の住むラテン系の地域では、820から1000に到達させるまで足し算をしながらおつりを渡します。どういうことかと言うと、80円を渡しながら「はい900円」、そして次に100円を渡しながら「はい1000円」と、最終的にもらった1000円に到達するように数えながら渡すのです。怪しげなお店だと、だまされているのではないかと思ってしまうのですが、引き算方式か足し算方式かロジックが違うだけで、結果は同じです。
 
海外でこれらのような違いを気にしてしまうのは、日本と比較してしまうからです。日本と違うやり方だから仕方ない、という悟りの境地に達するには、少し年月がかかると思っておいたほうがいいでしょう。おつりを渡すときのように、結果が同じなら我慢しよう、と思えるようになるのにも時間がかかるでしょう。

恐らく日本に住んでいる外国人の方も、先進国の方であれ発展途上国の方であれ、日本について愚痴で盛り上がることが多いはずです。
 
私は海外生活がもう20年以上になりますが、いまだに物申したくなることがよくあります。もしあのまま日本に住んでいたら、こんなに怒りん坊になっていなかったのではと思いますが、人前で怒ることが悪いことだとするのも、日本人だけかもしれません。

むしろ海外に住むことで、ある意味、自分の気持ちを素直に表現できる術が身についたかな、とも思っているのです。

                                              

この記事を書いた人

T様

海外在住暦20年のビジネスウーマン。夢だった海外生活のため日本の勤務先を休職し、スペインに単身留学。卒業後、現地の日系グローバル企業に就職し、その後南米に転職。合計4ヶ国での勤務を経て、現在は営業管理職を務める。



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