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海外の時間感覚。時間は消費するもの?

2017.8.10

 

日本では「時は金なり」ですが、海外では、とくにスペインや中南米などのラテン系の国や、暑い地方の国では、「時は消費するもの」だと言われます。

今回は、海外の時間感覚についてお話したいと思いますが、日本のように、またはおそらく日本以上に、時間に正確な西欧ドイツやイギリスなどの国ではなく、比較的ルーズな国の事情です。
 
ラテン系の国では、「5分でやります」という表現をするところがあります。これは「直ぐにやります」というニュアンスの表現なのですが、そう言われて時計を見ながら待ち、6分たっても出来ないと怒ってしまうのは日本人だけでしょう。

「直ぐに」というのは非常に主観的なもので、ある人には「直ぐ」でも別の人には「直ぐ」でないかもしれません。多くの場合、ラテン系の国の人の考える「直ぐ」は、日本人の「直ぐ」よりも許容範囲が広いといってよいでしょう。

私の経験では、「5分で」と言われたらまあ30分くらいは待つ必要がある場合もあります。
 
面白いのは彼らは彼らなりにニュアンスを変えて、「直ぐ」にはできないがいくらなんでも30分以内には出来るだろうと考える場合は、「8分で」とか「10分で」という表現に変えます。

そう言われた場合は、まあ30分くらいか、長くて1時間以内には出来るかな、という心積もりをします。決して時計を見ながら、きっちり言われた通りの時間を期待しないようにするのがコツです。
 
その他、「今日中に」とか「今週中に」と言われることもあります。今日中にと言われて終業時間までに出来ないと、日本人は「頑張って残業して夜中の12時までには出来るんだろう」と思ってしまいますが、終業時間までに出来てこなかった場合はあきらめて、明日になると思った方が良いでしょう。

一般的に「今日中に」と言われたら明日中、「今週中に」と言われたら来週になると思っていた方が、精神衛生上ベターです。パーティーなどの開始時間は、例えば夜8時開始となっていて8時きっかりに行くと、誰もいないどころか、準備も出来ていないこともあります。

あまり早く着くと、誰もいなくて話す相手もなく居心地が悪いので、皆遅れていくようにしていますから、主催者も9時に始めようと思ったら8時からと伝えておく必要があります。なので、「8時に」と言われて8時少し前や8時に行く必要はありません。

パーティーは遅れて着く方がむしろ優雅なので、8時の招待で9時頃、もしくは9時過ぎに着くのは全く問題ありません。
 
始まる時間がルーズなのは、銀行やお店なども同じです。銀行は通常9時開店で、外のドアは守衛さんがだいたい9時2~3分で開けてくれます。

が、外で列を作って待っていた人たちが中に入ると、窓口の係員は9時5分くらいから席に着いて、そこからパソコンを立ち上げて準備をしますから、実際に業務が開始するのは早くて9時15分くらいでしょうか。

銀行員は、9時から業務を開始するというというよりも9時に着けばよいと思っているのは明らかです。日本だったら、銀行に限らず、xx時開店であればその時間までにちゃんと準備が出来ているのが普通ですから、見ていて怒れることもありますが、怒っている客は見たことがありません。
 
始まる時間はこのようにルーズですが、終わる時間はきっちりしていて、終業時間になると、特にお役所系だと目の前で容赦なく窓口が閉められたりすることもあります。
 
それでも不思議と、サッカーの試合などはちゃんと時間きっちりに始まって、サッカーは延長戦も時間が決まっているので、時間通りに終わります。

闘牛も始まる時間がきっちり守られますが、闘牛の場合は闘牛場に出来る影が日時計になっていて、影が決まった位置に来ると始めるという原始的な手法だからだと聞いたことがあります。
 
終わる時間がきっちりしているのは、会議なども同じです。日本人はいつ終わるかわからない野球文化のせいか、会議もダラダラ続くことが多いのですが、それは西欧海外の人には苦手なようです。

日本人の会議は、う~んと皆が黙ってしまう時間があって、会議は終わるのだろうかと不安になることがありますが、これは海外の人には苦痛だと思った方が良いのではないでしょうか。
 
日本人は残業するのに慣れていて残業するのは当たり前だと思っていますから、会議が多少長引いても問題ないと考えがちです。しかし海外では、特定の案件を期日までに仕上げる必要があったりとか経理の月末締めとか、必要な場合は残業も厭いませんが、無意味な残業はしません。

なので、普通の日は終わる時間がきっちりしていますから、皆が黙ってしまうことで会議が長引くのを嫌います。会議は1時間、2時間とはっきり終わる時間を決めて、その会議でまとまらなかった場合は次の日時を設定する習慣にしないと、なんやかんや理由をつけて会議を欠席する人が増えそうです。
 
仕事ではなくプライベートで、自宅への電話回線やケーブルテレビの設置や、水道の修理、家具の配達などの依頼は、「xx時」という指定ではなく、最低でも2~時間以上の間をとった何時から何時までの間とか、xx日の「午前中」、「午後」といった指定を要求されます。

これは、前の設置先や配達先で予想外の時間がかかってしまうこともあり、また交通渋滞にはまったりすることもあるので理解できますが、「午前中」や「午後」というのが何時から何時までの間を指すのかあいまいで、結局一日中家にいなければならない羽目になることが多いです。
 
なぜこういうことが起るのでしょうか。日本にも何度も出張に行っている日本通の取引先の現地の人をビジネスディナーに招待したことがあるのですが、「19時にレストランで」と言ったら、「それは日本式の時間か、当地式の時間か」と聞かれました。

日本式の時間だと伝えたらその人は、指定の時間の30分前に来て待っていました。時間にルーズと思われる国の人は、時間を守れないわけではないのではなく、時間に対する考え方が違うだけのような気がします。

日本人はアナログでもデジタルでも、時間を時計で計ってしまいますが、海外には時間は「時計」で計らない国もあるということを理解しておいた方が良いかもしれません。

                                              

この記事を書いた人

T様

海外在住暦20年のビジネスウーマン。夢だった海外生活のため日本の勤務先を休職し、スペインに単身留学。卒業後、現地の日系グローバル企業に就職し、その後南米に転職。合計4ヶ国での勤務を経て、現在は営業管理職を務める。



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