Magazine Coverage5 (2010-2011)
PORTERS MAGAZINE November 2011 (Japanese only)
ターゲットはバイリンガル人材のみ。
明確なターゲット設定が驚異の数値を生み出す。

ターゲットはバイリンガル&プロフェッショナル
MBAもしくはPh.D保有者、あるいは大学院卒業。これらに該当するユーザーが、全登録者の24パーセントを占めているのがキャリアクロスの特徴だ。元々、バイリンガルに特化したデータベースとして立ち上げられたキャリアクロス。登録者の8割はビジネスレベル以上の英語上級者と、優秀な人材が豊富に登録していることが伺える。
「キャリアクロスを使用している紹介会社や企業は、バイリンガルかつプロフェッショナル人材を求めています。職業は同じでも、バイリンガルであることを必要とされない他の案件に比べて年収が高いので、紹介会社は利益を出しやすいのではと思います」
キャリアクロスは一貫してバイリンガル人材にこだわってきたが、そもそもサイトを立ち上げた約10年前は、バイリンガル人材のニーズが一部の外資系企業からしかなかった時代だ。当事、ユーザーとしてポータルサイトを使い、バイリンガル人材を探していた同社のリチャード・バイサウス社長が「いいバイリンガル人材を見つけるのは難しいが、外資系企業をはじめ必ずニーズはある」というユーザー目線から立ち上げたサイトなのだ。
「ターゲットを明確にしているので、紹介会社にとっては非常に分かりやすく、また必ず必要な人材を見つけていただけると思っています」という斉藤氏の言葉からは自信が伺える。
脅威のスカウト返信率&リピーター率
参画している紹介会社は60社で、求人案件は約4000件掲載されている。月間の新規登録ユーザーは1800人。スカウトの返信率は30〜40パーセントとかなり高く、ターゲットを絞り込んだマッチングが実現できていることが伺える。
成約を多く上げている紹介会社は、サイト内での露出を上げることでユーザーにアピールしているのだという。
「求人案件が全部で約4000件あるとしたら、そのうちの何パーセントを1つの紹介会社が占めているか。多ければ多いほど露出度も上がるので、求職者の目に触れやすくなります。またバナーなどのオプションもありますので、活用して露出アップを図っている紹介会社も多くいらっしゃいますね」
他にも企業がサイトをリニューアルしたり、Pマークを取得したりという情報も、有料ではあるが告知できる機能も備えられている。
一方で、必要最低限の機能だけしか使わず、地道なアプローチを続けている紹介会社もある。
「もし紹介会社に収益が上がりづらくても、キャリアクロスのようなバイリンガルに特化したサイトは必要です。
そうである以上、廉価なプランもないと紹介会社にとって使い勝手が悪いので、様々なプランを用意しています」 紹介会社の9割以上がリピーターとなって活用しているというキャリアクロス。紹介会社のことを第一に考えたサイトや機能作りが、支持される秘密なのかもしれない。
ヨーロッパ、そしてアジア進出も見据えている
2011年の1月、同社はキャリアクロスの他に「キャリアリンガル」という転職サイトを立ち上げた。キャリアクロスが日本人のバイリンガルをターゲットにしているのに対し、キャリアリンガルは主にヨーロッパ在住の外国人バイリンガルがターゲット。求人案件もヨーロッパが中心だが、行く行くはアジアでの展開を考えているのだという。
「今後、日本の企業は積極的に海外進出をしていかないといけません。必然的に、アジアで活躍できる人材のニーズが高まっていくでしょう。日本人がアジアで働く場合は、キャリアクロスを経由していただくようになるかと思いますが、キャリアリンガルがもっと成長したらアジアにも展開できればと思っています」
日本企業の海外進出が盛んな現代、そして今後。これからグローバルの架け橋となるようなこれらのサイトは重宝されること間違いなさそうだ。
