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Safariマンの履歴書

張替裕子

「こんにちわ、今日はいい天気だね」
 リチャード・バイサウスさんはにこやかにそう言って出迎えてくれた。日本での暮らしが長いため、日常会話程度の日本語に問題はない。しかし、彼の豊かな表情を見ていれば、英語だろうと日本語だろうと彼の言うことは自然に伝わってきそうな気がする。
 彼はバイリンガル専門の外資系求人情報サイト「キャリアクロス」を運営する株式会社シー・シー・コンサルティングの代表取締役社長だ。2000年にスタートしたキャリアクロスでは、バイリンガルの人材を求める外資系企業などが求人情報を掲載でき、また語学力を生かした仕事に就きたいと考える求職者は履歴書や希望条件などを登録しておくことができる。つまりバイリンガルに特化した双方向のリクルーティング・サイトだ。

 1998年にリクルーティング会社で仕事を始めたリチャードさんは、めきめきと頭角を現し、翌年にはイギリスの大手リクルーティング会社のCEOとしてヘッドハントされる。彼の考えたとおり、リクルーティングの仕事は彼の経験と能力を生かす場としては最適だった。さまざまな企業の求人活動に関わるうち、やがて彼はあることに気づく。
「外資系企業などがバイリンガルの人材を探すために求人広告を出そうとする。でもその広告はどこに出したらいいのか、みんなわからないんだ。どこに人材がいて広告を見てくれるのか、そのための場所がない。だったらそれを作ればいいんじゃないかって思ったんだ。そしてそれはインターネットのサイトだと」  日本のサイトで、使い勝手がよく、しかも求職者には登録無料のものを。そこから彼のがむしゃらな努力が始まった。当初は「一人でやっていると対外的にイメージが悪いから、奥さんや息子の名前まで使って」仕事をし、2000年9月に英語と日本語で求人情報を提供するサイト「キャリアクロス」を立ち上げる。12月にはシー・シーコンサルティングとして会社も登記、やがて右腕となるスタッフも入社して、キャリアクロスの運営は軌道に乗っていく。

 ヨーロッパを放浪していたタフな少年は、日本で自分の場所を築き上げた。彼は自分のことを、ユーモアと自信をこめて「外人・イン・ジャパン」と呼ぶ。
「僕は西洋と日本、それぞれのいいところを知っている。だからそれを合わせて一つのものを作り上げていくことができるんだ。それこそ、外人・イン・ジャパンの最大の強みだろうね」


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