Gainer magazine - 2004年3月

GAIA Magazine

光文社発行

日本人ビジネスマンだからこそ
進んで意識改革をしなければ
「なりたい自分」は見えてこない

「能力自体を比べれば、日本と欧米の若手ビジネスマンの間にさして大きな違いや差はありません」  グローバルビジネスの最前線で活躍できる人材と企業とをつなぐリクルーティング・ソリューション企業のキャリアクロス。その経営者であるバイサウスさんは、
こう語る。
「ただし、欧米には昔からブレークイヤーと呼ばれる習慣が認知されています。要するに、就職や転職をする前に例えば1年とか、長期にわたって外国生活を経験するなどして、自分の将来を見つめ直す時間。それが日本にはないんです。だからキャリア形成を自力で考える習慣や発想が定着しにくいのでしょう」
 バイサウスさんは、日本の学生やビジネスマンがあまりにも日々の現実に追われすぎているがゆえに、しっかり将来のことを考えられないでいるという。また、欧米企業は専門性の育成を重視するが、日本企業は今でもジョブローテーションで一人の社員にいろいろな部署を経験させるゼネラリスト志向が残っている、とも指摘。
「何か一つの仕事や能力に自信や自分流の捉え方が持てる前に、また違う仕事をやらさせる。そうしていると、常に仕事は『やりたい仕事がみつからない』状態になる人も少なくないのです」
 キャリアクロスを通じて転職を実現する人たちは皆、英語力を持っている。しかし、語学力を云々する以前の問題として、受け身で仕事をやらされるのではなく、自ら仕事を生み出していける力の有無がグローバルビジネスでは問われるのだという。欧米にいるよりも自主独立性を培う環境が少ない日本だからこそ、それを意識して高めていかなければ「なりたい自分」は、いつまでたっても見つからないのだ。


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